特集 小児の負荷試験2019
ADH系機能検査 ADH分泌異常症診断のための検査の進め方
伊藤 純子
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 小児科
キーワード:
Sodium
,
Vasopressins
,
下垂体機能検査
,
ADH不適合分泌症候群
,
尿崩症-神経原性
Keyword:
Vasopressins
,
Inappropriate ADH Syndrome
,
Pituitary Function Tests
,
Sodium
,
Diabetes Insipidus, Neurogenic
pp.468-471
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019200973
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<Key Points>(1)ADH分泌異常症の診断のためには、血漿浸透圧(血清Na)とADHの抗利尿作用(尿浸透圧)との関係が重要である。(2)ADH分泌不全は中枢性尿崩症、ADH分泌亢進症はSIADHを呈する。(3)多飲・多尿がみられた場合には、中枢性尿崩症か否かの評価を系統的に行うが、多尿をきたす電解質異常や副腎不全などを除外しておく。(4)低Na血症がみられた場合には、SIADHの鑑別を行う。(5)中枢性尿崩症の場合には、器質的異常の有無が重要であり、頭部造影MRIを施行する。
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