特集 小児の負荷試験2019
ADH系機能検査 高張食塩水負荷試験
内木 康博
1
1国立成育医療研究センター 内分泌・代謝科
キーワード:
Sodium
,
Vasopressins
,
下垂体機能検査
,
下垂体機能低下症
,
高張食塩水
,
尿崩症-神経原性
Keyword:
Vasopressins
,
Hypopituitarism
,
Saline Solution, Hypertonic
,
Pituitary Function Tests
,
Sodium
,
Diabetes Insipidus, Neurogenic
pp.475-477
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019200975
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<Key Points>(1)3000mL/m2/日(2400mL/m2/日)以上の多尿、低張尿(<300mOsm/kg)があることを確認し、糖尿病や電解質異常などの基礎疾患を除外したうえで検査を計画する。(2)5%NaCl水溶液の負荷量と投与速度を間違えないように負荷し、血清Na150mEq/L以上もしくは血清浸透圧295mOsm/kg(低くとも290mOsm/kg)以上になったら採血後速やかに静注を中止する。(3)血漿浸透圧が300mOsm/kg以上あり、かつ糖尿病や電気質異常などが否定されれば随時採血での血漿ADHで評価でき本試験は不要である。(4)試験中の迅速検査で血清Naが150mEq/Lもしくは血清浸透圧が295mOsm/kg(少なくとも290mOsm/kg以上)に達したら採血後速やかに静注を中止する。
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