特集 社会的養護を必要とする子どもたち-子どもの最善の利益のために
家庭と同様の環境および家庭的な環境での養育の推進
宮島 清
1
1日本社会事業大学 専門職大学院
キーワード:
里親養護
,
小児養護
,
養子縁組
,
乳児院
Keyword:
Foster Home Care
,
Child Care
,
Adoption
pp.311-315
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019168296
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)子どもが地域で暮らせるように支援すること、代替養育では里親委託を優先すること、施設養育とする場合でも家庭的な生活環境とすることが目指されている。(2)2018年7月に厚生労働省子ども家庭局長から複数の通知が発出され、「都道府県社会的養育推進計画」を策定すること等を求めた。(3)国が示した方向性は子どもの利益の観点から妥当だが、現状との乖離が大きく、予算や人材の確保、方法論の具体化などにおいて課題が山積している。(4)理想化された家庭イメージをもとに社会的養護を家庭に近づけることを至上とすることは危険である。誠実で責任ある改革が求められる。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.