特集 社会的養護を必要とする子どもたち-子どもの最善の利益のために
児童養護施設などの機関の役割 里親・養子縁組・ファミリーホーム
由井 秀樹
1
,
岩朝 しのぶ
1静岡大学
キーワード:
里親養護
,
小児養護
,
養子縁組
Keyword:
Foster Home Care
,
Child Care
,
Adoption
pp.376-379
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019168313
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<Key Points>(1)愛着障害は、ネグレクトを含む虐待など、養育者の不適切なかかわりによって生じるもので、無反応、他者と交流したがらない、人見知りを全くしない、などの症状がみられる。米国精神医学会の『精神疾患の診断・統計マニュアル』(DSM-5)にも記載されている。(2)里親として里子を養育している間は、一般生活費が支給される(養子縁組をして養親・養子としての関係を築くと、一般生活費は支給されなくなる)。そのほかにも、養育里親、専門里親として里子を養育している間は、里親手当が支給される。(3)すべての民間養子あっせん機関を一括りに批判してはならないが、届け出制度のもとでの養子あっせん事業の問題点として、高額な寄付金を要求する機関もあったことに加え、十分なフォローアップもなしに子どもを海外の養親に託すケースもみられた。
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