特集 社会的養護を必要とする子どもたち-子どもの最善の利益のために
児童養護施設などの機関の役割 子どもの村
福重 淳一郎
1
1SOS子どもの村JAPAN
キーワード:
家族
,
里親養護
,
小児養護
,
社会的支援
,
自立支援
Keyword:
Foster Home Care
,
Family
,
Child Care
,
Social Support
pp.380-382
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019168314
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<Key Points>(1)わが国では、いまだにさまざまな事情で家族と暮らせない子どもたちが増え続けているが、今でも、その大部分が施設養育で過ごしており、子どもたちの心のケア、治療的な養育は十分とはいえない。(2)「子どもの村」では、専門的な研修を受けた育親による養育を基本原則とし、併せて、地域で困難を抱える子どもと家族のために、休日・平日夜間の相談、ショートステイの受け入れ、さらに里親の普及・支援活動に取り組んでいる。(3)福岡市における里親委託率の向上は顕著で、6.9%(2005年)から39.7%(2016年)に達し、行政とNPOネットワークの協働、里親委託に関する意識の変化、里親支援体制の整備などが相乗的な効果を上げている。(4)「子どもの村」は国際的組織(SOSCVI)の一員として活動しつつ、厚生労働省より示された「新しい社会的養育ビジョン」をふまえながら、歩を進めていく必要がある。
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