研究
ビスホスホネート製剤導入が骨形成不全症罹患児の両親に与えた影響の調査 質的研究の統合
佐々木 佑菜
1
,
山田 崇弘
,
小杉 眞司
1京都大学 大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療倫理学・遺伝医療学分野
キーワード:
Diphosphonates
,
育児
,
骨形成不全症
,
社会的孤立
,
父
,
母
,
家族関係
,
家族の健康
,
質的研究
,
文献研究
,
家族心理
Keyword:
Child Rearing
,
Family Relations
,
Mothers
,
Osteogenesis Imperfecta
,
Diphosphonates
,
Family Health
,
Fathers
,
Social Isolation
,
Knowledge Discovery
,
Qualitative Research
pp.1067-1072
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2021334288
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PubMedと医学中央雑誌Webのデータベースを使用して文献検索をした。その結果、骨形成不全症の患児に対するビスホスホネート製剤の導入前後の年代の文献がそれぞれ5件ずつ計10件得られ、対象者は母親:父親が2:1であった。分析により33コードからなる12サブカテゴリーと6カテゴリーが抽出された。6つのカテゴリーは導入前後で共通していたが、それぞれに着目した場合、カテゴリー別のコード出現頻度が異なっていた。導入前では頻度の高い順に、「親の心理へマイナスの影響」、「疾患の無理解」、「生活環境への影響」、「親の健康への影響」、「社会への要望」、「親の心理へプラスの影響」であった。それに対し導入後は、「親の心理へマイナスの影響」、「親の心理へプラスの影響」、「生活環境への影響」、「社会への要望」、「疾患の無理解」、「親の健康への影響」であった。両親の状況を認識し、支援を提供する必要があると考えられた。
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