症例
先天性低フィブリノゲン血症合併妊娠中に妊娠高血圧腎症を発症し生児を得た1例
木谷 洋平
1
,
西島 浩二
,
菅井 駿也
,
堀内 綾乃
,
松本 賢典
,
吉田 香織
,
五日市 美奈
,
能仲 太郎
,
山口 雅幸
,
高桑 好一
,
榎本 隆之
1新潟大学医歯学総合病院 産科婦人科
キーワード:
Betamethasone
,
Methyldopa
,
Nicardipine
,
子かん前症
,
Fibrinogen
,
帝王切開術
,
妊娠合併症-血液系
,
胚移植
,
母性年齢35歳以上
,
先天性低フィブリノーゲン血症
Keyword:
Betamethasone
,
Fibrinogen
,
Nicardipine
,
Methyldopa
,
Pregnancy Complications, Hematologic
,
Cesarean Section
,
Pre-Eclampsia
,
Embryo Transfer
,
Afibrinogenemia
pp.1922-1925
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2021098645
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37歳(1経妊0経産婦)。先天性低フィブリノゲン血症合併妊娠中に妊娠高血圧腎症(PE)を発症し、妊娠33週2日に管理入院となった。入院後は高血圧に対しメチルドパの内服を開始したが、血圧コントロール不良のためニカルジピンの持続静注も併用された。尿蛋白1日量も増加したため、妊娠終結の方針で陣痛誘発したものの分娩は進行せず、妊娠35週2日に緊急帝王切開を行い、2180gの女児を娩出した。児には血中フィブリノゲン濃度の異常や出血傾向は認められなかった。一方、母親はフィブリノゲン製剤補充療法を行うことで、術後19日で退院となった。
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