連載 血液今昔物語 血液病-原典・現点
第37回 HLAタイピング技術の進歩
椎名隆
1
,
安藤麻子
2
Takashi Shiina
1
,
Asako Ando
2
1東海大学医学部医学科基礎医学系分子生命科学 教授
2東海大学医学部医学科基礎医学系分子生命科学 客員准教授/ジェノダイブファーマ株式会社
pp.116-122
発行日 2018年12月30日
Published Date 2018/12/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201901116
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HLAは,ヒトのMHCとして免疫における自己と非自己の識別因子として免疫応答を制御する働きを担う。移植では,自己のHLA型と合わないものはすべて異物と認識して攻撃するため,ドナーとレシピエントにおけるHLA型の適合性が重要視される。そのため,古くから当時の最新技術を駆使した種々のHLAタイピング法が開発されてきた。本稿では,HLAタイピング技術の進歩とその技術に関する国際的な取り組みを中心に概説する。