特集 悪性リンパ腫の新規標的治療薬
3.BCL-2(B-cell lymphoma-2)阻害剤
山本豪
1
Go Yamamoto
1
1虎の門病院 血液内科
pp.37-40
発行日 2017年12月30日
Published Date 2017/12/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201801037
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BCL-2は,B細胞性リンパ腫の病態生理において重要な役割を果たしている。そのためBCL-2はB細胞性リンパ腫の治療標的として期待され,BCL-2阻害剤の研究がすすめられてきた。Venetoclaxは特異性の高いBCL-2阻害剤として開発がすすめられてきた。まず,慢性リンパ性白血病に対するVenetoclax単剤投与の臨床試験で有効性が示されている。続いて,慢性リンパ性白血病で他剤との併用試験や,B細胞性リンパ腫での臨床試験がすすめられている。最近ではリンパ球系以外の腫瘍での臨床試験も行われている。