特集 ホジキンリンパ腫
序 ~ホジキンリンパ腫-19世紀から21世紀へ~
大野仁嗣
1
Hitoshi Ohno
1
1天理よろづ相談所病院 血液内科 部長
pp.171-174
発行日 2016年1月30日
Published Date 2016/1/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201602017
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ホジキンリンパ腫は1832年にThomas Hodgkinによって初めて記載され,1865年にSamuel WilksによってHodgkin' diseaseの名前が冠せられた。当初は「何の手立ても無い」不治の病であったが,今日では診断技術や治療法の進歩によって,多くの症例で治癒が期待できる疾患となった。一方,Sternberg(1898年)とReed(1902年)が発見したReed-Sternberg細胞は,胚中心・胚中心後B細胞に由来することが明らかになったものの,依然として謎の多い細胞である。