特集 超高齢化時代の血液疾患診療
6.高齢者非ホジキンリンパ腫の特徴と治療の実際
青木定夫
1
Sadao Aoki
1
1新潟薬科大学薬学部 臨床薬学研究室(臨床腫瘍学)教授
pp.1723-1731
発行日 2013年11月30日
Published Date 2013/11/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201312071
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高齢者の非ホジキンリンパ腫は,組織学的にはびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫が最も多く,治療対象として重要である。これまでは,高齢であるという理由だけで治療強度を下げた治療が行われ,成績は良くなかった。高齢者でもCGAなどで状態を評価し,可能な例には標準的量R-CHOP療法を第1選択とすべきで,成績もよい。80歳以上の治療にはR-miniCHOPがある。高齢者EBV陽性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫は日本で報告された東アジアに多い病型であり,agingが発症に関与していると考えられている。