連載 血液今昔物語 血液病‐原典・現点
第22回 POEMS症候群~発見の経緯から最近の話題まで~
服部俊夫
1
Toshio Hattori
1
1東北大学 災害科学国際研究所 災害感染症学分野 教授
pp.844-849
発行日 2013年5月30日
Published Date 2013/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201306844
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原典 Crow RS:Peripheral Neuritis in Myelomatosis. Br Med J 2(4996):802-804, 1956. 要旨 POEMS症候群は血清中のMタンパク血漿の存在と神経炎,内分泌障害を伴った疾患で,Crowによる記載の後に深瀬,高月らの日本の研究者により本邦で臨床像が確立されていった。病理像の特異的なキャッスルマン病に含まれると思われるが,多様な症状の本態は不明で,今後の研究が期待される。