Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅰ.神経・筋
クロウ・深瀬(POEMS)症候群
Crow-Fukase(POEMS)syndrome
諸岡 茉里恵
1
,
三澤 園子
1
Morooka Marie
1
,
Misawa Sonoko
1
1千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学
キーワード:
POEMS症候群
,
形質細胞
,
血管内皮増殖因子
,
骨髄腫治療
Keyword:
POEMS症候群
,
形質細胞
,
血管内皮増殖因子
,
骨髄腫治療
pp.404-405
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201210
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クロウ・深瀬(POEMS)症候群は,形質細胞のモノクローナルな異常増殖と血管内皮増殖因子の過剰産生を基盤に,多発ニューロパチーを中核とした多彩な症状を来す希少難治性疾患である。機能,生命予後とも不良な疾患であったが,骨髄腫治療の応用が奏効し予後が劇的に改善しつつある。今後は複数の治療選択肢を効果的に活用する戦略の構築が求められる。また,より多くの症例に早期の治療介入を実現するために,適切な診断の推進のための疾患啓発の取り組みも必要である。
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