特集 移植片対宿主病(GVHD)の制御
3.HLA不適合移植におけるGVHD制御
池亀和博
1
Kazuhiro Ikegame
1
1兵庫医科大学 血液内科 講師
pp.615-622
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201305615
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HLAは最大の移植拒絶抗原であり,「HLA適合移植」は同種造血幹細胞移植のセントラルドグマとなってきた。一方,ドナープール拡大の要求と移植技術の進歩に伴い,HLA不適合造血幹細胞移植も可能となってきた。現在まで様々なHLA不適合移植レジメンが報告されているが,各レジメンで移植の様相はかなり異なってくる。本稿では代表的なHLA不適合移植レジメンの一環として,GVHD予防および治療に関する知見を紹介する。