特集 間葉系幹細胞を用いた細胞治療
7.間葉系幹細胞の培養法と細胞製剤としての規制
梅澤明弘
1
Akihiro Umezawa
1
1国立成育医療研究センター 生殖・細胞医療研究部 部長
pp.505-510
発行日 2013年3月30日
Published Date 2013/3/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201304505
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幹細胞には,さまざまなレベルの幹細胞が存在する。部分全能性を示す間葉系幹細胞がヒト骨髄を初めとする組織から単離され,細胞製剤への可能性が検討されてきている。間葉系幹細胞は,骨,軟骨,脂肪,腱,骨格筋,骨髄間質といった組織を司る成熟細胞および前駆細胞を生み出す。グローバルな臓器再構築または細胞治療の生体マイクロデバイスとして,事実上の標準となる可能性がでてきた。細胞製剤の原材料,中間製品および最終製品といった観点から,間葉系幹細胞の評価指標を明らかにしていくことは極めて重要と考える。