特集 間葉系幹細胞を用いた細胞治療
1.間葉系幹細胞と造血
三浦康生
1
Yasuo Miura
1
1京都大学医学部附属病院 輸血細胞治療部
pp.455-461
発行日 2013年3月30日
Published Date 2013/3/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201304455
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間葉系幹細胞(Mesenchymal Stromal/Stem Cell:MSC)は多分化能と多彩な特性を有する細胞である。現在,様々な疾患に対する細胞治療のソースとして有望視されている。血液疾患領域ではステロイド抵抗性急性graft versus host disease(GVHD)に対する細胞医薬品としての開発が進行中である。本稿では,間葉系幹細胞による造血制御,ならびに間葉系幹細胞の持つ造血支持能を応用した細胞治療の臨床への展望について述べる。