特集 過敏性肺炎の基礎と臨床 アップデート
Ⅶ.環境中抗原量と疾患進行・抗原回避
瀬間学
1
Manabu Sema
1
1東京医科歯科大学職員健康管理室助教
pp.1562-1567
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018121562
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過敏性肺炎の管理では抗原回避が必須であるが,無自覚の曝露があるために完全な抗原回避は困難である。当科(東京医科歯科大学呼吸器内科)では鳥関連過敏性肺炎に対して抗原曝露量の指標として環境中鳥抗原量の測定を行っている。鳥抗原量が高値であると鳥関連過敏性肺炎の予後が悪化することが判明している。さらに,抗原回避中においても鳥抗原が環境中に残存することが示されており,完全な抗原回避のために環境中抗原量を定量的に測定することが重要であると考えられる。