特集 ポストコロナ時代のアレルギー性鼻炎診療
ポストコロナ時代の耳鼻咽喉科医の役割―難治例に対する治療
患者とのコミュニケーション,抗原除去と回避
櫻井 大樹
1
Daiju Sakurai
1
1山梨大学大学院総合研究部医学域耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
キーワード:
コミュニケーション
,
抗原除去
,
抗原回避
Keyword:
コミュニケーション
,
抗原除去
,
抗原回避
pp.525-528
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001074
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患者とのコミュニケーション
1.コミュニケーションと意思決定の共有
アレルギー性鼻炎の治療を進めていく上で,患者が治療に主体的に参加することは重要であり,治療効果を最大限に発揮するために医療者と患者とが良好なコミュニケーションを取ることが重要である。診察時には患者の話によく耳を傾け,これまでの経過,苦痛に感じている症状,治療に求めているものなどを丁寧に問診する。さらに診断へのプロセスと適切な診療情報提供や指導などを通して,患者との信頼関係を構築するとともに,患者の治療への理解を促し,意思決定を共有し治療を進めいていくことが大切である1)。
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