特集 アレルギー負荷試験 アップデート
Ⅰ.スキンプリックテスト
矢上晶子
1
Akiko Yagami
1
1藤田保健衛生大学坂文種報德會病院総合アレルギー科教授
pp.994-1002
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201808994
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日常診療では様々な即時型アレルギーに遭遇する。それらの症例には詳細な問診を行い,原因として疑われる物質(抗原)を絞り,プリックテスト等で原因物質を同定することで根治が得られる。プリックテストは,即時型アレルギー反応に対する検査として,その安全性や簡便さから欧米で高く推奨され,プリックテスト針によりアレルゲンを少量皮膚に入れ,15分後に出現した膨疹径を測定し判定する。本検査はすべての年齢の患者に実施可能であり,即時型アレルギーにおいて有用な検査法である。本稿では,プリックテストの方法や判定,各疾患に用いる試薬(アレルゲン)について述べた。