連載 療養風景―介護の工夫・第3回
スキントラブルの予防
谷垣 靜子
1
1鳥取大学医学部保健学科
pp.826-827
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100797
- 有料閲覧
- 文献概要
暑い季節にはスキントラブルが発生しやすくなります。特に寝たきりの方や自分で環境調整がしにくい方には注意が必要です。
スキントラブル発生の要因には,汗や尿・便,オムツなどがあります。そこで,今回はこれらのスキントラブルの予防対策を考えてみましょう。皮膚は湿っている状態が続くと皮膚表皮から刺激物が吸収されやすい状態になります。もともと皮膚は弱酸性で,細菌侵入を防ぐ役割をもっていますが,汗や尿などを長時間放置しておくと,アンモニアを生成し,皮膚のPHを上昇させます。そのため,皮膚のバリア機能が弱まり,皮膚は刺激を受けやすくなるのです。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.