序 ～負荷試験の変遷 研究から診療へ～

　本号では“アレルギー負荷試験アップデート”を特集として企画を組んだが，副題にも記載したように，昔と今では行われている負荷試験が異なってきている。いまから30年前頃は研究のための負荷試験が主体であったと言っても過言ではないと思う。本特集では現在実際に行われている負荷試験に的を絞り企画を組んだ。つまり診療行為として患者さんの為になる負荷試験である。皮膚アレルギー領域，鼻アレルギー領域，喘息領域，食物アレルギー領域，薬剤アレルギーに焦点を定めて執筆者を選ばせて頂いた。