特集 アレルギー負荷試験 アップデート
Ⅱ.パッチテスト
足立厚子
1
Atsuko Adachi
1
1兵庫県立加古川医療センター地域医療連携部長兼皮膚科部長
pp.1004-1011
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018081004
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アレルギー性接触皮膚炎の原因検索にはパッチテストが必須である。詳細な問診から疑われた持参品や試薬とともに標準アレルゲンを貼布する。48時間密閉後剥がして,48時間,72時間,144時間にICDRG(International Contact Dermatitis Research Group)基準に基づいて判定する。標準以外の試薬は適切な基剤を適切な濃度に希釈して作成する必要がある。不適切な試薬は感作を起こす危険性もあり,入念な準備が必要である。必ず1週間後まで判定する,判定の際に刺激反応をアレルギー反応と間違えないようにする,パッチテスト結果を患者指導に生かすなど的確な実施が必要で,熟練を要する。