検査法の基礎
塩化アンモニウム負荷試験と重曹負荷試験
堀尾 勝
1
,
福原 吉典
2
,
折田 義正
3
1国立大阪病院循環器科
2大阪大学医学部第一内科
3大阪大学医療技術短期大学部衛生技術学科
pp.513-517
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900624
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サマリー
体液の酸塩基平衡を保つためには,腎糸球体で濾過される重炭酸塩をほぼ100%再吸収したうえで,体内で産生される非揮発性酸を滴定酸,アンモニウムの形で排泄する必要がある.重炭酸塩の再吸収は近位尿細管,滴定酸などの排泄は遠位尿細管と機能する部位が異なっているため,それぞれの部位の障害による尿細管性アシドーシスが知られている.本稿では尿細管の尿酸性化機構とその検査法である重炭酸負荷試験,塩化アンモニウム負荷試験について述べた.
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