特集 Precision Medicineのための難治性喘息の病態と治療
Ⅲ.難治性喘息治療に対する最近の考え方 1.ICS+LABAの用い方
放生雅章
1
Masayuki Hojo
1
1NTT東日本関東病院呼吸器センター長
pp.918-924
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201707082
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喘息診療の場では,デバイスの違いに基づいた個々の患者の使い易さや嗜好,吸入感,副作用などを考慮して吸入薬を選択することが,喘息診療の質を高めアドヒアランスを向上させるには必要である。吸入デバイスとしてはDPIとpMDIがあり,それぞれに利点・欠点があるが,最近,呼吸機能低下症例や高齢者においてpMDI製剤でより臨床的有用性が高いとする報告が散見されるようになってきた。増悪を繰り返す症例においては固定用量吸入と比較しSMART療法の有用性は高いが,患者選択・教育においては注意が必要である。