特集 花粉症研究の進歩
Ⅵ.新しい抗ヒスタミン薬に関する研究
橋口一弘
1
Kazuhiro Hashiguchi
1
1ふたばクリニック院長
pp.320-326
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201703044
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
新規薬剤の開発は,一定の臨床開発試験を経て承認される。アレルギー性鼻炎の適応取得の際,通常フィールド試験が施行される。今回新規抗ヒスタミン薬であるビラスチンが導入されたが,有効性・安全性を検討する目的である臨床第Ⅱ相試験が花粉曝露室を利用して行われた。その結果有効性が確認され第Ⅲ相試験に繋がった。欧米では抗原曝露室による新薬の臨床開発試験が施行されているが,国内において初めて花粉曝露室を使った結果が採用された。