特集 「アレルギー総合医」と「アレルギー専門医」の位置づけ
Ⅱ.各領域における「アレルギー総合医」と「アレルギー専門医」 2.小児科領域
勝沼俊雄
1
Toshio Katsunuma
1
1東京慈恵会医科大学附属第三病院小児科診療部長,准教授
pp.776-780
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201606026
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日本アレルギー学会では従前より,アレルギー総合医(Total Allergist)たる専門医のあり方について議論を重ねてきた。小児科領域に関して,小児科系専門医は重症アレルギー疾患,難治性アレルギー疾患にまで精通すべきである。基盤科が小児科以外の医師については,以下の研修7目標を提案したい。① アナフィラキシーへの対応,② 年齢区分ごとの慢性咳嗽・喘鳴の鑑別診断,③ 軽症(step 2)以下の小児喘息対応,④ 軽症食物アレルギーへの対応,⑤ 軽症アトピー性皮膚炎への対応,⑥ 小児の薬用量,⑦ 家庭・地域での生活指導。