特集 「アレルギー総合医」と「アレルギー専門医」の位置づけ
Ⅱ.各領域における「アレルギー総合医」と「アレルギー専門医」 3.耳鼻咽喉科領域
黒野祐一
1
Yuichi Kurono
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授
pp.782-787
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201606032
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アレルギー性鼻炎の診断および治療は比較的容易であり,アレルギー非専門医でなくともたいていは問題なく行える。しかし,非典型例で診断に苦慮するとき,鼻閉が強く通常の薬物療法が奏功しないとき,そして,アレルゲン免疫療法が必要と思われるときは,専門的な知識を持ち,手術療法ができるアレルギー専門医へ紹介することが推奨される。また,気管支喘息やアレルギー性結膜炎,アトピー性皮膚炎など他のアレルギー疾患を合併する場合は,これら疾患に関して豊富な診療経験を持つアレルギー総合医に相談することが重要である。