特集 「アレルギー総合医」と「アレルギー専門医」の位置づけ
Ⅰ.アレルギー専門医から「Total Allergist」へ
中村陽一
1
Yoichi Nakamura
1
1横浜市立みなと赤十字病院アレルギーセンター センター長
pp.762-766
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201606012
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領域横断的な対応が必要とされるアレルギー診療の担い手は,現行の基本診療科別(内科,小児科,皮膚科,耳鼻咽喉科,眼科)アレルギー専門医から「Total Allergist」へと生まれ変わろうとしている。Total Allergistとは,① 自身の基本診療科のアレルギー疾患は,軽症から重症難治例まで広く診断・治療・管理が可能であり,② 他の基本診療科のアレルギー疾患については,軽症および合併症としての診療と各種コンサルテーションに対応できる医師と考えられる。日本アレルギー学会主催の学術大会や総合アレルギー講習会への参加による全般的な知識と技術・技能の習得が望まれる。