増え続けるアレルギー疾患-内科医にできる対策と治療
「Total Allergist」とは
大田 健
1
1国立病院機構東京病院
キーワード:
アレルギー
,
医学生涯教育
,
現職教育
Keyword:
Education, Medical, Continuing
,
Inservice Training
,
Hypersensitivity
pp.1021-1024
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017097349
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アレルギー疾患の発症には,「アレルギーマーチ」と呼ばれる経時的に連続する疾患の発現が認められる.アレルギー疾患では,しばしば複数のアレルギー疾患を併存・合併している.アレルギー疾患は,Th2サイトカインの作用により亢進するIgEの産生,マスト細胞と好酸球炎症を共有している.自然免疫系の関与も明らかになり,ILC2がTh2サイトカインのIL-5とIL-13を産生して病態に関与している.「Total Allergist」と表現される,アレルギー性疾患について臓器特異的な診療科を横断的にマスターすることにより適切に診療できる,専門医の養成が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016