Japanese
English
原著
スギ花粉飛散開始日前の症状発現に関する調査
Research for the onset of polyposis symptom in the patients of Japanese Cedar polyposis before the start of pollen fly
七條通孝
1
,
芝山明博
2
,
阪野典子
3
,
秋田幸子
4
,
村瀬勝人
5
Michitaka Shichijo
1
,
Akihiro Shibayama
2
,
Noriko Banno
3
,
Sachiko Akita
4
,
Katsuhito Murase
5
1花粉問題対策事業者協議会(Japan Anti-pollinosis Council:JAPOC)/塩野義製薬株式会社フロンティア医薬研究所
2花粉問題対策事業者協議会(Japan Anti-pollinosis Council:JAPOC)/田辺三菱製薬株式会社プライマリー領域部
3花粉問題対策事業者協議会(Japan Anti-pollinosis Council:JAPOC)/帝人ファーマ株式会社マーケティング室
4花粉問題対策事業者協議会(Japan Anti-pollinosis Council:JAPOC)/ロート製薬株式会社研究開発本部
5花粉問題対策事業者協議会(Japan Anti-pollinosis Council:JAPOC)/武田薬品工業株式会社ジャパンファーマビジネスユニット
pp.1800-1804
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201512114
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スギ花粉飛散開始日前に症状を発現する患者が多く存在すると言われている。今回,これを検証する目的で,2015年の1月~3月に主に関東および関西地域のスギ花粉症患者(293名)を対象にアンケート調査を実施した。その結果,平均で7.5日飛散開始日よりも早期に症状が発現したことが確認された。また,調査地域でみると,関東地区の方が関西地区よりも飛散開始日と症状発現日の差が大きかった。また,症状発現時における症状としては,眼の痒みが最も多く,次いでくしゃみおよび鼻水が続き,鼻づまりは少なかった。今回の結果は,花粉問題に関する多様な対策(スギ花粉の回避,症状対応・軽減等)を,効果的に実施する上で有益なものと言える。