特集 膠原病研究 アップデート
Ⅹ.開発中の新生物学的製剤
齋藤和義
1
Kazuyoshi Saito
1
1産業医科大学医学部第一内科学講座准教授
pp.1772-1785
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201512086
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自己免疫疾患に対する生物学的製剤による治療は,既存療法で制御困難な関節リウマチ,クローン病をはじめとした疾患制御に多大な貢献をもたらした。疾患の病態形成に重要な分子を標的とした生物学的製剤による治療の開発は現在も精力的に行われており,その対象疾患も拡大されてきている。リンパ球やその活性化機構を標的とした治療,interferonをはじめとする可溶性因子を標的とした新たな生物学的製剤が開発されるとともに,nanoboyやbis-pecific抗体など新規治療分子の臨床試験も開始されている。