看護学は学として成り立ちうるか
Ⅹ.文学と科学(1)
品川 嘉也
1,2
1京都大学医学部(生理学)
2京都大学医療技術短期大学部(情報科学)
pp.33-38
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906953
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名にし負うナイアガラ瀑布の都鳥良夜
文学のこわさ
私は中学生のころから父について俳句を習い,今も時々は下手な句をひねる.もちろん,全くの素人芸であり,文学,詩歌にはいささかの心得があるなどといえた代物ではない.ただ小さい時から父の周辺の人たちを見てきて,文学のこわさ,恐ろしさといったものはいくらか身につけてきたつもりであろ.素人が文学について何か言うと,あとで手痛い日に会うことはよく心得ているが,科学の方法を通して見た文学の方法についてならば、多少の妄言も許してもらえると思う.
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