連載 記憶に残る症例(21)
丸山ワクチンの思い出
眞野健次
1
1帝京科学大学理事(元 帝京大学医学部内科学講座教授/医学部附属病院長)
pp.1648-1651
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201511156
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これまで,癌の免疫療法について一般の臨床医はその有効率が低いことから,癌の免疫療法に懐疑的な見方をする者が多かった。 しかし最近,癌の免疫療法について,いろいろな方法が試みられており,その有効率も少しずつ改善されてくるに従って,癌の第4の治療法として免疫療法が注目を浴びつつある。丸山ワクチンは日本における免疫療法のパイオニア的存在であるが,この丸山ワクチンを使用して,非常に印象に残った自験例を1例取り上げてみた。