特集 アレルギー性結膜疾患 アップデート
II.結膜充血の定量的評価
福島敦樹
1
Atsuki Fukushima
1
1高知大学医学部眼科学講座教授
pp.666-672
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201505030
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
アレルギー性結膜疾患で最も頻度の高い他覚所見は充血である。充血の程度は様々であるが,アレルギー性結膜疾患診療ガイドラインでは,「なし(-)」,「軽度(+)」,「中等度(++)」,「高度(+++)」の4段階分類が推奨されている。実際の臨床の場では軽度と中等度の中間の程度の充血を認めることがしばしばあり,主観的な評価に陥りやすい。そこで,我々は,充血を定量的に評価することを目的として結膜充血解析ソフトを開発してきた。本ソフトを使用することにより,充血の程度を数値として捉えることができ,今後,臨床現場で汎用されることを期待する。