特集 アレルギー性結膜疾患 アップデート
I.バイオマーカーを指標としたアレルギー性結膜疾患の診断
庄司純
1
Jun Shoji
1
1日本大学医学部視覚科学系眼科学分野臨床教授
pp.656-665
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201505020
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
アレルギー性結膜疾患の診断に用いられる眼アレルギー検査の1つに涙液総IgE(診断率:72.2%)がある。一方,重症度や治療効果判定を行うための眼アレルギー検査には,適切なバイオマーカーの設定が重要である。好酸球炎症に関連するバイオマーカーとしてeosinophil cationic protein(ECP),eotaxinが有望である。また,CCL20/MIP-3αは,春季カタルの重症化に伴い発現が増強されるため,memory B細胞やTh17細胞が春季カタルの病態に関与する可能性が示唆されている。