特集 汗とアレルギー
序 ~汗の研究 過去・現在・未来~
塩原哲夫
1
Tetsuo Shiohara
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室教授
pp.363-365
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201503009
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汗はこれまで専ら皮膚の炎症において悪玉としての扱いを受けてきた。そのため,アトピー性皮膚炎患者は汗をかかないようにという指導を受けてきた。しかし,近年の汗に関する研究の進歩により,汗は重要な自然免疫機能を有していることが明らかになるにつれ,その善玉としての側面が注目されるようになってきた。本特集では,現在明らかにされつつある,汗研究の今を紹介したいと考えている。