特集 自己免疫性疾患としての水疱症
III.水疱症の新しい治療法
谷川瑛子
1
Akiko Tanikawa
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科専任講師
pp.38-45
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201411038
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自己免疫性水疱症に関する研究における進歩に伴い,より病態に適した治療が可能となってきた。天疱瘡では抗体産生B細胞を標的とした抗CD20モノクローナル抗体療法がヨーロッパ,アメリカで使用頻度が増え,その有効性が評価されている。また類天疱瘡では病態に関与することが明らかにされているIgE抗体に対する抗体を用いた治療も実用化され,本邦でもその使用を可能にする臨床試験が待たれる。