特集 自己免疫性疾患としての水疱症
II.水疱症の新しい診断法
古村南夫
1
Minao Furumura
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室准教授
pp.30-37
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201411030
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
自己免疫性水疱症では,臨床症状と病理組織学的所見が診断の基本であるが,個々の疾患の病態と治療は標的抗原により異なり,皮膚または血中で自己抗体の標的抗原を,免疫学的検査を用いて確定することが診断と治療法の選択に必要である。また,疾患特異的自己抗体の血清抗体価の推移が病勢と治療効果判定のために有用である。特異的な自己抗体検出のための蛍光抗体法や免疫ブロット法,ELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)法を組み合わせた新しい診断法について概説する。