特集 喘息の周辺疾患
I.好酸球性副鼻腔炎・好酸球性中耳炎
石戸谷淳一
1
,
佐久間康徳
2
Junichi Ishitoya
1
,
Yasunori Sakuma
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科 教授
2横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科 講師
pp.595-601
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201404013
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好酸球性副鼻腔炎や好酸球性中耳炎は高率に喘息を合併し,オマリズマブが有効な症例も多く,“one airway,one disease”または“unified airway”として捉えられる。これらは従来型の慢性副鼻腔炎や慢性中耳炎とは病態が異なり治療方法も異なるので,早期の鑑別診断が必要である。難治性ではあるがステロイドを中心とした適切な治療により多くの症例で症状のコントロールは可能である。好酸球性副鼻腔炎や好酸球性中耳炎はこれらを合併する喘息のendotypeの1つになるかもしれない。