Japanese
English
特集 感染性心内膜炎のマネジメント・最新の動向
序 -感染性心内膜炎の今日的問題点-
Current issues of the infective endocarditis
岩田敏
1
Iwata Satoshi
1
1国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院感染症部長
キーワード:
感染性心内膜炎/血液培養/カテーテル関連血流感染/心臓超音波検査/抗菌薬予防投与
Keyword:
感染性心内膜炎/血液培養/カテーテル関連血流感染/心臓超音波検査/抗菌薬予防投与
pp.216-218
発行日 2018年1月25日
Published Date 2018/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201802216
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
感染性心内膜炎は,抗菌化学療法が進歩した今日においても難治性であり,治療には抗菌薬・抗真菌薬の長期投与を必要とする疾患である。また,症例によっては弁置換術などの外科的な治療が必要となる場合もある。感染性心内膜炎を発症するリスク因子を有する方の発熱に対しては,常に感染性心内膜炎の存在を念頭におき,適切な検査診断を進めることが重要である。また,ハイリスク者においては発症を予防することが重要であるが,発症予防目的の抗菌薬予防投与に関しては,近年その考え方に関して変化がみられている。