Japanese
English
特集 感染症ワクチンの現状と将来
序 -感染症ワクチン開発と問題点-
Vaccines against infectious diseases, its development and future
山西弘一
1
Yamanishi Koichi
1
1一般財団法人阪大微生物病研究会理事長
キーワード:
ワクチン
,
新興感染症
,
混合ワクチン
,
粘膜免疫
,
アジュバント
Keyword:
ワクチン
,
新興感染症
,
混合ワクチン
,
粘膜免疫
,
アジュバント
pp.22-23
発行日 2016年5月25日
Published Date 2016/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201606022
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- Abstract 文献概要
1970年代には,感染症は撲滅され,開発研究の必要性の是非も問われたが,1980年代に入ると,エイズをはじめ多くの新興感染症が現れた。さらに結核をはじめ,多くの再興感染症も問題になってきた。その対策として,インフルエンザ・エイズ・肝炎の治療薬が先進国で開発され,これとともにワクチンによる感染予防は重要さが増している。特に,世界中に流行が広がりやすいインフルエンザワクチンの開発は重要である。本特集では,現在わが国で使用されているワクチンの問題点,ワクチン接種による疫学状況の変化,今後開発されうるワクチン,特にインフルエンザワクチン,小児用領域の混合ワクチン,さらに最近,特に研究が発展してきたアジュバントの開発,最後に,近い将来開発されるであろう粘膜および皮下投与ワクチンについて,専門家の先生方に執筆をお願いした。