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特集 感染症診療を変える新しい診断技術・検査法
3.臨床応用される注目の検査法 2)フィルムアレイ
FilmArray
木村由美子
1
,
栁原克紀
2
Kimura Yumiko
1
,
Yanagihara Katsunori
2
1長崎大学病院検査部 主任臨床検査技師
2長崎大学病院検査部/長崎大学大学院・医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野 教授
キーワード:
遺伝子検査
,
迅速性
,
フィルム製パウチ
Keyword:
遺伝子検査
,
迅速性
,
フィルム製パウチ
pp.71-77
発行日 2017年9月25日
Published Date 2017/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201710071
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核酸抽出から増幅反応・検出までを全自動で行うFilmArrayシステムが開発され,呼吸器感染症,血流感染症,腸管感染症,髄膜脳炎における病原微生物,薬剤耐性遺伝子など,他項目を同時に検出することが可能となっている。また,検査時間は1時間程度と,これまでの遺伝子検査の中でも迅速性に優れている。よって,適正な抗菌薬投与や治療方針など感染症診療に大きく貢献できると考えられる。しかし,わが国での臨床現場への導入はまだ進んでいない現状であり,1日でも早い導入が望まれる。