Japanese
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特集 感染症診療を変える新しい診断技術・検査法
2.POCTにつながる新素材と新技術
New material and novel technology leading to the POCT
石井良和
1
Ishii Yoshikazu
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座 教授
キーワード:
POCT
,
Material
,
Technology
Keyword:
POCT
,
Material
,
Technology
pp.53-61
発行日 2017年9月25日
Published Date 2017/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201710053
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POCT(Point of care testing:臨床現場即時検査)は,これまでの検査と同様,臨床検体から,主として病原体あるいはそれに由来する産物を検出の対象とする。POCTは高感度かつ高特異度であることはもちろんであるが,簡便かつ迅速さが要求され,さらに検体処理を含めたすべてのステップを自動化することが可能であることも重要である。自動化を目指すべきステップとしては,検体処理,試薬調整,検出対象と試薬との反応,反応産物の検出および検出シグナルの判定がある。現在,核酸の簡便・迅速抽出キットやPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)のための超高速遺伝子増幅,核酸の等温増幅,核酸アプタマー,マイクロ分析チップなど,いくつかのユニークな素材や技術が開発されている。現時点でPOCTとして応用されているものは少ないが,本稿では今後の応用が期待されると考える新たな素材と技術について紹介する。