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連載 私達の研究(169)
HIV感染症に関するベトナムでの国際共同研究-感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)-
Japan-Vietnam research collaboration on HIV - Experiences in Japan Initiative for Global Research Network on Infectious Diseases(J-GRID)
田沼順子
1
,
岡慎一
2
Tanuma Junko
1
,
Oka Shinichi
2
1国立研究開発法人国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター 専門外来医長
2国立研究開発法人国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター センター長
キーワード:
HIV,ベトナム,コホート,J-GRID
Keyword:
HIV,ベトナム,コホート,J-GRID
pp.116-122
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201704116
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エイズなき世界を実現するために抗レトロウイルス療法(ART)の適応がHIV感染者すべてに拡大され,世界的に急速な勢いでARTを受ける患者が増加している。それは副作用や薬剤耐性など長期治療にともなう課題を開発途上国も共有することを意味する。我々は2005年に感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)に参加し,2007年,ベトナムでHIV感染者コホートを設立した。長期治療にともなう課題を資源の限られた状況下でどのように対処すべきか,コホートに蓄積されたデータをもとに研究を行ってきた。本稿ではハノイのHIV感染者コホートの概略とその主要な研究成果を述べる。