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特集1 Antimicrobial Stewardship Program(ASP)の理論と実際
3.ASP推進における医師の役割-患者にとって有効で,かつ耐性菌を過剰に生じさせないためには-
Role of physician in promoting antimicrobial stewardship program
千酌浩樹
1
Chikumi Hiroki
1
1鳥取大学医学部附属病院感染制御部 教授
キーワード:
AST
,
ASP
,
医師の役割
Keyword:
AST
,
ASP
,
医師の役割
pp.40-47
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201611040
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抗菌薬耐性菌の増加に対応するために抗菌薬適正使用支援プログラム(Antimicrobial Stewardship Program:ASP)の導入が求められている。ASPは,感染症診療に精通した医師,薬剤師を中心とした多職種にわたるチーム活動により行われる。その中で医師はリーダーシップを発揮するとともに,患者診察を含めた診療支援を行うことで包括的に院内感染症治療の適正化をはかることが求められている。このためには入院患者の発熱に正しく対応することが必要である。具体的には,介入症例が感染症なのか,想定されている感染臓器は正しいのか,感染症治療内容は適正なのかを常に考えながら,ASPを推進していくことが重要である。