Japanese
English
特集 非結核性抗酸菌症の今日的問題
8.肺MAC症の治療と課題
Mycobacterium avium complex lung disease treatment and related problems
中川拓
1
,
山田勝雄
3
,
小川賢二
2
Nakagawa Taku
1
,
Yamada Katsuo
3
,
Ogawa Kenji
2
1独立行政法人国立病院機構東名古屋病院呼吸器内科 微生物・免疫研究室長
2独立行政法人国立病院機構東名古屋病院呼吸器内科 副院長
3独立行政法人国立病院機構東名古屋病院呼吸器外科 医長
キーワード:
間欠的治療
,
治療期間
,
ソリスロマイシン
,
リポソーマル化アミカシン
,
外科治療
Keyword:
間欠的治療
,
治療期間
,
ソリスロマイシン
,
リポソーマル化アミカシン
,
外科治療
pp.79-86
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201608079
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肺MAC(Mycobacterium avium complex)症の標準治療は多剤併用の薬物療法であるが治癒させるような殺菌力のある治療薬がないため治療期間は長期にわたり再発が多い。副作用も多いため海外では軽症例に間欠的投与が行われている。治療開始時期や治療期間など未解決の問題も多い。標準治療薬以外に,フルオロキノロン薬,ベダキリン,クロファミジンが試みられている。今後の新薬候補として,ソリスロマイシン,リポソーマル化アミカシンが期待される。症例により外科治療を併用するが,その適応やタイミング,術前術後の化学療法,切除範囲および術式および有効性の評価法など詳細に関しては施設間で違いがみられ課題が残されている。