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特集 ヒトの健康・疾患と腸内細菌の関わり
10.プロバイオティクスの効果に関する現在的理解と将来展望
Presence and perspective of probiotics
古賀泰裕
1
Koga Yasuhiro
1
1東海大学医学部基礎医学系感染症研究室 教授
キーワード:
プロバイオティクス
,
内臓肥満
,
フェカリバクテリウム菌
Keyword:
プロバイオティクス
,
内臓肥満
,
フェカリバクテリウム菌
pp.98-105
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201602098
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プロバイオティクス(Pb)は“十分量を投与することで宿主の健康によい効果をもたらす生きた微生物”と定義される。最近,腸内細菌叢の内臓肥満/2型糖尿病発症に及ぼす影響が明らかになったことで,これらの疾病の予防治療に有効なPbの開発が期待されている。また,これまでPbとして用いられてきた,乳酸菌,ビフィズス菌に加え,酪酸産生を特徴とするフェカリバクテリウム菌が制御性T細胞(Treg)を誘導することで,炎症,アレルギー,自己免疫を緩和する次世代型のPbとして注目されている。