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特集 バイオフィルム研究の最前線
序 -集団微生物学としてのバイオフィルムとその展望-
Biofilm and the prospects
野村暢彦
1
Nomura Nobuhiko
1
1筑波大学生命環境系 教授
キーワード:
バイオフィルム
,
細菌間コミュニケーション
,
クオラムセンシング
Keyword:
バイオフィルム
,
細菌間コミュニケーション
,
クオラムセンシング
pp.22-25
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201511022
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細菌は単細胞生物として互いに我関せずに生きていると長いあいだ信じられてきた。しかし,微生物は意外にも“社会的”な生物であることが徐々に明らかとなってきている。また,地球上の微生物の80%以上がバイオフィルムという集団状態で存在しているということが明らかになってきた。つまりバイオフィルムは特別な存在ではない。本特集では,医歯学から食品,水処理,工学までのバイオフィルム研究の最前線で活躍されている研究者の方々に執筆をお願いした。読者の皆様が,各分野のバイオフィルム研究を知ることで,バイオフィルムの理解が深まれば幸いである。