連載 エイズに見られる感染症と悪性腫瘍(7)
イソスポーラ症
錦信吾
1
Nishiki Shingo
1
1がん・感染症センター都立駒込病院
pp.4-10
発行日 2014年4月25日
Published Date 2014/4/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201405004
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イソスポーラ症は消化管寄生原虫であるCystoisospora belli(以前はIsospora belliと称されていた)の感染によって引き起こされる疾患である。症状としては水様性下痢が主体であり,わが国におけるAIDS指標疾患のひとつである。おもに熱帯・亜熱帯地域でみられ,わが国での発生頻度は低い。しかし,AIDS患者においては病状の慢性化,重症化が知られており,再発率が高いことからも注意を要する疾患である。