Japanese
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新連載 関節リウマチ治療中に問題となる感染症(1)
総説 -抗リウマチ薬の進歩と感染症-
Progress of anti-rheumatic drugs and risk of infectious diseases
中島亜矢子
1
,
山中寿
2
Nakajima Ayako
1
,
Yamanaka Hisashi
2
1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 准教授
2東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 教授
キーワード:
関節リウマチ
,
感染症
,
肺炎
,
メトトレキサート
,
生物学的製剤
,
ステロイド
Keyword:
関節リウマチ
,
感染症
,
肺炎
,
メトトレキサート
,
生物学的製剤
,
ステロイド
pp.183-188
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201307183
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近年のメトトレキサートや生物学的製剤などの抗リウマチ薬の進歩により,関節リウマチの疾患活動性予後が改善されてきた。しかし,強力な免疫抑制作用により重篤な感染症など副作用が生じることもあり,ステロイド使用,身体機能障害などがリスクである。抗リウマチ薬の導入時には適切なスクリーニングを行い,適応症例を選択し,感染症に対する患者教育を行い,投与中は感染症の予防,早期発見と,早期の治療開始に努める。生物学的製剤を使用の際には感染症症状・所見の乏しいことに注意が必要である。適切な生物学的製剤使用によりステロイドが減量され,感染症リスクの減少,ひいては関節リウマチ患者の長期予後の改善につながることが期待される。